食品総合見本市「HOFEX2019」が開催

(香港)

香港発

2019年05月23日

アジア有数の食品総合見本市「HOFEX2019」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが5月7~10日、香港で開催された。HOFEXは、レストランやホテルなどのホスピタリティー産業を対象とした見本市で、食品のほか、調理機器や食器類、ホテル設備などが展示された。主催者発表によると、74の国・地域から2,800を超える出展があり、4万2,000人余り(前回2017年は3万9,000人)が来場した。

写真 多くのバイヤーでにぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

多くのバイヤーでにぎわうジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

ジェトロが設置したジャパンパビリオンには、35の日本の団体・事業者が出展した。また、日本産食材の裾野を広げるため、香港のレストラン経営者やバイヤーを招き、ジャパンパビリオン出展者の商品を利用した中華料理のデモンストレーションを行った。その後、関心を持ったバイヤーをブースへ案内し、商品の説明や商談が行われた。

写真 バイヤーに商品説明する出展者の様子(ジェトロ撮影)

バイヤーに商品説明する出展者の様子(ジェトロ撮影)

訪れたバイヤーからは「日本の食品は品質が高く、安心して使用できる。信頼性が高い」「中華料理には日本産食材へのニーズがある」との反応が聞かれた。

出展者からは「香港は所得水準が高く、日本食が広く受け入れられている」「香港は狭いが、購買力が大きく、可能性を感じる」「デモンストレーションを通じて、直接バイヤーから商品についての意見を聞けたことが良かった」といった感想が聞かれた。また、「英語だけでなく、広東語の資料を用意したことで、バイヤーが足を止めてくれた」「現地代理店と事前打ち合わせし、小売店などのターゲットが求める商品をそろえるなど、周到な準備をしたことで、効果的な売り込みができた」という声もあった。

一方で、「日本とは好みの味付けが異なるため、バイヤーや消費者の反応をみながら、商品改良をしていく必要がある」「広東語でしかコミュニケーションを取れないバイヤーとの今後のやりとりが課題」と話す企業関係者もいた。

HOFEXは隔年で開催されており、次回は2021年5月11~14日に開催される予定。

(出沼順子)

(香港)

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