ベンガルール空港、2018年度の旅客増加率は国内1位

(インド)

ベンガルール発

2019年05月13日

インド・ベンガルール国際空港の運営会社〔Bangalore International Airport(BIAL)〕が4月19日に発表したデータによると、2018年度のベンガルール空港の旅客数は、前年度比23.8%増の3,330万人となった。インド国内で最も高い増加率を見せており、同空港の現在の年間旅客処理能力(2,500万人)を3割も超えているため、現在進められている新ターミナルの建設工事を早急に進める必要性が高まっている。

JAL直行便により日本ルート利用者はさらに増加へ

BIALのデータによると、ベンガルール空港の国内線向けの旅客数は、前年度比24.8%増の2,882万人、国際線向けが17.5%増の448万人と、いずれも2桁の伸びを示した。旅客数は、ニューデリー(約7,000万人)とムンバイ空港(4,880万人)に次いで、インドで3番目に多い。同空港からは現時点で、国内外77カ所(国内53カ所、海外24カ所)に向けてフライトがあり、37の航空会社が就航している。

国内線では、ニューデリー、アーメダバード、プネ、コルカタ、ハイデラバード間の旅客数が15%以上増加した。国際線では、シンガポール間(約25%増)、香港間とタイ間(それぞれ約60%増)、オーストラリア間(約17%増)などが客数の増加にそれぞれ大きく寄与した。また、日本間の往来旅客数は15%増の約6万5,000人となり、1日当たりの平均旅客数は約180人に達した。BIALによると、2020年3月から就航が予定されている日本航空(JAL)の直行便サービスが開始されれば、日本ルートの旅客数は年間25%超の伸び率で拡大すると予想している。このほか、フィリピン、韓国、インドネシア、南アフリカ共和国との路線などが主要な目的地として浮上しつつある。

新ターミナル増設、利用者増加に対応

BIALの予測では、旅客数は今後とも高い成長率を保ち、往来利用者数が2021年に4,000万人まで増加する見通しで、同空港の能力増強が急務になっている。同空港は2025年までに新規ターミナル「T-2」を建設し、年間旅客処理能力を6,500万人までに引き上げる計画だ。「T-2」の建設は既に開始されており、その第1フェーズでは、2021年までに2,000万人、第2フェーズではさらに2,000万人の年間旅客処理能力を追加する予定。

このほか、手荷物預け機の自動化や生体認証付きのセルフボーディングサービスなど、最新の技術を活用したさまざまなインフラ整備プロジェクトも進められている。

(ディーパック・アナンド)

(インド)

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