第1四半期の自動車産業は好調に推移

(タイ)

バンコク発

2019年05月16日

タイの2019年第1四半期(1~3月)の自動車産業は好調に推移している。タイ工業連盟(FTI)自動車部会の4月23日付発表によると、国内の生産台数は、3月が6カ月連続のプラスとなる前年同月比1.8%増の19万8,821台となった。1~3月の累計生産台数は、輸出向けが前年同期比1.0%増にとどまったものの、国内向けが7.9%増となった結果、4.0%増の56万1,487台となった。FTIの通期目標である215万台に対する進捗率は26.1%となっている。好調な生産を反映し、自動車の設備稼働率は3月時点で86.4%だった。

輸出台数は、3月が5カ月ぶりにプラスとなる前年同月比6.1%増の11万7,708台で、1~3月の累計輸出台数は前年同期比1.6%増の29万9,841台となった。通期目標の110万台に対する進捗率は27.3%だ。オセアニア、中南米への輸出が前年同期比で2桁減となる一方、アジア、中近東、北米向けが2桁増となり、プラスを確保した。

国内販売台数は、3月が27カ月連続プラスとなる前年同月比8.5%増の10万3,164台、1~3月の累計国内販売台数は前年同期比11.2%増の26万3,549台だった。通期目標の105万台に対する進捗率は25.1%となっている。内訳は、乗用車が13.9%増の10万2,620台、商用車が9.5%増の16万929台だった。販売シェア率は、首位がトヨタ(32.7%)、2位がいすゞ(17.0%)、3位がホンダ(11.4%)となっている。

(高谷浩一)

(タイ)

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