石油大手各社、カリブ海沖5鉱区のオフショア開発に投資

(コロンビア)

ボゴタ発

2019年05月09日

コロンビア北部カリブ海沖において、各国の石油大手による石油開発案件への参入が相次いでいる。3月1日にコロンビア石油公社(エコペトロール)が、COL5鉱区の開発契約に署名(表参照)。3月11日には、多国籍企業で石油メジャーの1つであるシェルが、COL 3鉱区およびGUA OFF 3鉱区の開発契約に署名した。同月22日には、米国大手のノーブルエナジーが、シェルの既得権益の40%を取得した。また4月2日には、スペインのレプソルと米国エクソンモービルがCOL 4鉱区の共同開発を、同じくレプソルとエコペトロールがGUA OFF 1鉱区の共同開発を進めることを発表した。レプソルは、いずれのプロジェクトにも50%を出資する。

表 オフショア開発プロジェクト一覧

コロンビア領海のカリブ海沖には、24の鉱区がある(添付資料参照)。うち、15鉱区については既に開発中だが、残りの9鉱区については2012年と2014年に、国家炭化水素庁(ANH)が石油大手各社との間で技術評価契約を締結して以降、商業化の見極めを行ってきた。2019年2月、ANHは9鉱区におけるオフショアE&P(Exploration & Production)事業を承認。現在までに5鉱区の開発契約が決定した。

太平洋とカリブ海に面するコロンビアは、2003年にANHを創設後、オフショア石油・天然ガス開発を積極的に推し進めてきた。一方、ANHによると、2017年のコロンビアの石油生産量は日量85万バレルで、前年比3.7%減。日量100万バレルを記録した2015年と比べると15%減少している。原油確認埋蔵量は2013年以降、減少傾向にあり、既存油田の可採年数は6年未満と短い。

政府は資源依存からの脱却を目指し、経済の多角化を推し進めるが、2018年の輸出総額に占める石油・同派生品の割合は40%に達し、国家歳入の重要な要素となっている。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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