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UPSが米国で過去最大の再生可能天然ガス購入契約を締結

(米国)

アトランタ発

2019年05月31日

米国物流大手UPS(本社:ジョージア州アトランタ市)は5月22日、米国内で過去最大規模となるクリーンエネルギーに関する契約を締結したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

輸送車への使用を拡大

同社は、車両用天然ガスを販売するクリーン・エナジー・フューエルズ(本社:カリフォルニア州ニューポートビーチ市)から、再生可能天然ガス(RNG、注)を2026年までの7年間にわたり合計1億7,000万ガロン(約6億4,400万リットル)相当を購入する契約を締結した。年間平均で約2,430ガロンに相当し、UPSによると、個別企業での使用としては米国内で過去最大の購入量となる。購入したRNGは、全米のUPSの燃料補給所18カ所で使用され、同社の輸送車の燃料になる。

今回の購入契約により、従来のディーゼル燃料からRNGへの切り替えが進むと、2026年までの契約期間において温室効果ガスの排出を約100万トン削減する効果が期待され、これは一般的な自動車に換算すると約22万台分の温室効果ガスの排出量に当たる。UPSは自社の輸送車について、温室効果ガスの総排出量を12%減少させる目標を掲げ、2025年までに代替燃料の使用を自社全体の40%まで増加(2017年時点で21.8%)させることとしており、RNGの使用は当該目標を達成する上で重要な役割を担う。同社の輸送車調達担当ディレクターのマイク・カスティール氏はニュースリリースにおいて、「RNGは廃棄物などから生成されるクリーンなガス。既存の天然ガス輸送インフラを利用でき、UPSのサステナビリティ-に関する目標を実現するための有効な手段となる。今回のような前例のない大規模な購入契約の発表により、他社においてもRNG導入が広がることを願っている」と述べた。

UPSは、これまでもクリーンエネルギー使用を進めており、過去10年間における代替燃料や輸送車の技術開発、燃料補給所に対する累積投資額は10億ドルを超える。また、2014年から合計2,800万ガロン(約1億600万リットル)を超えるRNGを、輸送車の燃料として使用してきた。今回の購入契約の金額は明らかにされていないが、過去5年間の使用量とほぼ同量のRNGを1年間で使用する規模のものとなっており、同社の取り組みがまた一歩進んだといえる。

(注)RNGは、石油のように化石燃料から採取されるのではなく、廃棄物処理施設や水処理施設、農場などから出るガスのことを指し、バイオメタンガスとも呼ばれる。パイプラインを通じて輸送され、液化天然ガス(LNG)や圧縮天然ガス(CNG)の形態で使用される。

(西田由喜枝)

(米国)

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