鉱物性生産品と輸送機器の輸入が大幅増

(イスラエル)

テルアビブ発

2019年05月27日

イスラエル通関統計によると、2018年の輸出は前年比1.6%増の621億1,130万ドル、輸入は10.8%増の766億1,070万ドルとなったが、貿易相手国別輸出入動向(2019年5月27日記事参照)に続き、品目別に貿易動向をまとめた(添付資料参照)。

品目別に輸出をみると、全体の21.9%を占める化学製品が前年比5.1%減となった。これは、22.5%減となった医薬品の影響が大きい。機械機器・電子機器・音響画像記録装置が9.0%増、鉱物性生産品が56.9%増と好調だったことが、他の品目の減少分をカバーした。真珠・貴石、金属およびその製品については、2015 年から4年連続で減少傾向にある。

輸出増加額が大きいものを順にみると、機械機器・電子機器・音響画像記録装置(141億6,360万ドル、11億7,440万ドル増)、次いで鉱物性生産品(16億960万ドル、5億8,380万ドル増)、光学・医学・精密機器(52億8,690万ドル、5億1,940万ドル増)だった。

輸入では、全体の23.3%を占める機械機器・電子機器・音響画像記録装置(前年比6.6%増)、鉱物性生産品(28.3%増)、輸送機器(23.5%増)が増加傾向を牽引した。一方、真珠、貴石、金属およびその製品が減少(3.2%減)したが、その他の主要品目は総じて増加を示す結果となっている。

輸入増加額が大きいものを順にみると、鉱物性生産品(102億6,670万ドル、22億6,220万ドル増)、次に輸送機器(84億6,830万ドル、16億1,400万ドル増)だった。

(余田知弘)

(イスラエル)

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