カザフスタン大統領選、現職を含む7人の候補者出そろう

(カザフスタン)

タシケント発

2019年05月22日

6月9日に行われるカザフスタン大統領選挙(2019年4月10日記事参照)に立候補する候補者が、5月11日に確定した。4党、5つの公益団体から指名された9人の候補者のうち、中央選挙管理委員会に認定された7人が登録され、選挙戦がスタートを切った。

現大統領のカシムジョマルト・トカエフ氏(65歳)は、最大与党「ヌルオタン(輝ける祖国)」から指名された。同氏は、3月19日のヌルスルタン・ナザルバエフ大統領(78歳)の辞任を受け、当時上院議長だったトカエフ氏が、憲法上の規定(第48条第1項)により大統領に就任した。政策路線はナザルバエフ前大統領の政策を継承、発展させていくことだ。

トカエフ氏を含む7人の候補者と推薦者、各候補者の略歴や政策・主張は、添付資料のとおり。候補者の中には、2011年の大統領選挙の候補だったジャンブル・アフメトべコフ氏(58歳)氏や、女性初の候補ダニヤ・イェスパエワ氏(58歳)もいる。さまざまな政治色の候補者により選択肢が広がったことを評価する政治評論家がいる一方、初代大統領のナザルバエフ氏が立候補を促し最大与党ヌルオタン党が推す、政治家としても経験豊かで国際的な知名度もあるカシムジョマルト・トカエフ氏に対抗できる候補者はおらず、現職当選を確実視する声は多い。

(増島繁延)

(カザフスタン)

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