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ビングループ、環境改善を目指しEVバスサービス提供へ

(ベトナム)

ホーチミン発

2019年05月13日

ベトナムの地場不動産デベロッパー大手でコングロマリットのビングループは5月2日、旅客輸送サービス会社「ビンバス(Vin Bus)」を設立したと発表した。2020年3月から5大都市(ハノイ、ハイフォン、ダナン、ホーチミン、カントー)でサービスを開始する予定だ。2018年に自動車製造に参入したビングループの環境配慮型の電気自動車(EV)・EVバス開発戦略の一環で、傘下のビンファストが製造する100%EVバス3,000台を使用する。近代的な公共交通システムを通じて、国内主要都市の深刻な空気汚染や騒音の緩和を目指している(現地報道)。

環境専門家はホーチミン市の自動車による大気汚染は工業団地の排出レベルより深刻だという(「ベトナムニュース」2018年8月31日)。同市内の二酸化炭素(CO2)排出量は年間3,850万トン(推定)で国全体の約16%、そのうち、車両排気ガスからの排出量が45%を占める。同市には2017年第1四半期(1~3月)時点で車両が約800万台(うちバイクが92%)あり、2020年までに約1,000万台に達すると見込まれている。

経済学者ルオン・ホアイ・ナム氏は、同市で建設が進む都市鉄道の開業までの間に増加する自家用車両の使用を抑えるため、公共バスシステムを改善する必要があり、市が消費者需要調査を実施し、明確なロードマップによって交通マスタープランを作成するべきと指摘する。運輸省によると、2016年通年の市内公共バス旅客数はわずか5億6,700万人で、前年より1.39%減少している。公共交通機関の利用は進んでいないようだ。

交通運輸局の支援により、2017年11月時点で市の公共バス2,595台の約4%を環境に配慮したバス〔EVバス9台、圧縮天然ガス(CNG)バス101台〕に変更した(「サイゴンオンラインニュース」2018年1月8日)。EVバスなど環境に配慮した車両が導入される一方、市内の自家用車両は引き続き増加が見込まれている。環境と交通渋滞改善のため公共交通機関利用をどのように拡大するか、引き続き難しい課題だ。

(小林亜紀、グエン・ティ・タン・ザン)

(ベトナム)

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