山東省の第1四半期GRP成長率は5.5%、サービス業が牽引
(中国)
青島発
2019年05月17日
山東省統計局の4月28日の発表によると、同省の2019年第1四半期(1~3月)の域内総生産(GRP)は、前年同期比5.5%増の2兆177億4,000万元(約32兆2,838億4,000万円、1元=約16円)で、伸び率は前年通年の6.4%を0.9ポイント下回った。山東省統計局は、「質の高い発展やサプライサイドの構造改革を深く推進し、全力を挙げて『8大発展戦略』(注)を実施し、新旧エンジン転換の加速を推進していく」と述べた。
産業別にみると、第一次産業は前年同期比2.6%増の607億8,000万元、第二次産業は2.7%増の8,688億元、第三次産業は8.2%増の1兆881億6,000万元だった(表参照)。サービス業を含む第三次産業のGRP全体に占める割合は53.9%で、前年同期より1.7ポイント上昇し、経済の発展を牽引した。
一定規模以上の工業付加価値額は前年同期比2.3%増だった。ハイテク製造業の発展が加速し、このうち設備製造業の付加価値額は6.3%増と、一定規模以上の工業付加価値額より4.0ポイント高かった。特に、生物薬品などハイレベル技術製造業(13.8%増)、インテリジェント消費設備(12.1%増)、電子および通信システム設備(6.7%増)が好調だった。
固定資産投資総額は前年同期比5.4%減となった。うち、不動産開発投資は19.9%増の1,543億5,000万元だった。
貿易総額は前年同期比5.1%増の4,572億3,000万元で、うち輸出額は7.7%増、輸入額は2.2%増となった。主要相手先の輸出入総額でみると、EU向けが11.3%増、ASEAN向けが9%増、韓国向けが6.9%増だった。
社会消費品小売総額は前年同期比6.7%増となった。都市部住民1人当たりの可処分所得は7.3%増の1万1,633元で、農村部住民1人当たり可処分所得は7.8%増の5,290元だった。
(注)新旧エンジンの転換、農村の振興、海洋における強省、3大攻堅戦(解決すべき3大問題である貧困、環境汚染、金融リスク)、軍民融合、対外改革・開放、区域協調の発展、重大インフラ建設を指す。
(武瑞琴)
(中国)
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