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5月7日からラマダン開始、渡航は要注意

(パキスタン)

カラチ発

2019年05月08日

パキスタンで5月7日、ラマダン(断食月)が始まった。イスラム教が国教で、人口の95%以上がイスラム教徒(ムスリム)の同国では、ラマダンの期間中は社会全体でさまざまな変化が見られる。また、ラマダン期間中は世界で多くのテロ事件が発生するなど、治安が不安定化する傾向があり、一層の安全対策が求められる。日本の外務省も注意喚起外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発出している。

ラマダンの開始は月の見え方によって決定され、毎年10日ほど早まり、2018年は5月17日に始まった。2019年のラマダン終了日は6月4日夕方に決定される。終了日も月の見え方で決まるため、1日前後する可能性があるが、6月4日か5日には終了する見通しだ。

ムスリムは通常、1日に5回の祈りをささげる。普段は夜明け前の1回目の祈りを簡単に済ませたり、見送る人も多いが、ラマダン中は大部分のムスリムが未明に起床する。夜明け前に朝食を済ませ、最初の祈りをしてから夕方まで断食する。労務管理上、イフタールという日没後の軽食を現地スタッフが時間どおり取れるよう配慮する必要がある。普段は行わないが、現地スタッフが出勤前や帰宅後に仮眠を取ることも増える。

ラマダン中は多くの企業で勤務時間が変更され、始業と終業が早まる。そのため、企業訪問のアポイントメントが取りづらくなる。運転手が断食で疲労したり、睡眠不足で注意散漫になりやすいため、交通事故が増加することも留意すべきだ。

消費活動が拡大し、景気の面では恩恵に

景気の面では恩恵もある。ラマダン期間は1年の中で最も経済活動が活発化する時期で、海外からの送金が増え、家計支出が拡大する。消費者の外食の頻度が増えるため、パキスタンのレストランは営業時間を変更し、日中の営業を停止し、日没後はラマダン期間中の特別メニューを用意する店が多い。ショッピングセンターへの来客も増加する傾向が見られ、期間限定セールを実施する店舗もある。夜間のレストランや小売店では、家族連れを中心に多くの客でにぎわう光景が見られる。

(久木治)

(パキスタン)

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