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ジャワ島外への首都移転の検討を進める方針を閣議決定

(インドネシア)

ジャカルタ発

2019年05月08日

インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は4月29日に行われた閣僚会議で、首都をジャカルタからジャワ島の外に移転する方針を決定した。主な政治機能を、他の都市に移す方向で検討を進める。政府は、移転先などについて詳細な議論を行った上で、議会の承認を得たい考えだ。移転のための工事などには約5~10年間が必要で、移転費用は323兆~466兆ルピア(約2兆4,871億~3兆5,882億円、1ルピア=約0.0077円)と試算されている。

閣議後に、国家の長期計画などを策定する国家開発計画庁(バペナス)のバンバン長官は、首都移転を含めた方針案として、(1)移転せず、ジャカルタに政治機能専用地域を設ける、(2)ジャカルタ近郊の他地域に首都を移転する、(3)ジャワ島外に首都を移転する、の3つを提案し、最終的にジョコ大統領が(3)のジャワ島外に首都を移転する方針を採択したことを明らかにした(表参照)。

表 歴代大統領による首都移転構想

ジョコ大統領は4月30日にインスタグラムで、首都移転の理由について、ジャカルタの政治・経済という2つの負担の重さについて触れるとともに、「初代スカルノ大統領の時代から首都移転は検討されてきており、インドネシアが長期的に発展していくためには、必要かつ重要だ」と説明し、国民の理解を求める一方で、具体的な候補地について、「移転先はどこがいいと思うか」と国民の反応をうかがう姿勢を打ち出している。

4月に行われた大統領選挙での勝利が確実視される中、ジョコ氏は次期政権で、自身の掲げる「インドネシアの均衡かつ公正な開発」を進める狙いがあるとみられる。

首都移転は歴代大統領の悲願

現在の首都ジャカルタは、オランダによる東インド支配の時代から長らく政治の中心地として機能してきたが、インドネシア全土を見渡した際の地政学的な観点や、ジャカルタの人口集中による都市機能への負担増加から、1945年の独立後、早い段階から首都移転が繰り返し議論されてきた。歴代大統領の構想はいずれも実現しなかったが、今回こそ実現に向けて進むのか、今後の動向が注目される。

(山城武伸)

(インドネシア)

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