上海市内のホテル、使い捨てアメニティー(日用品)の提供を自粛へ

(中国)

上海発

2019年05月28日

上海市文化旅遊局は5月10日、「上海市の旅行宿泊業が客室で積極的に提供しない使い捨て日用品に関する実施意見外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(以下、意見)を発表した。この意見は、2019年7月1日から実施されることになっている「上海市生活ごみ管理条例」(以下、条例)の一部の内容を具体化したものだ(2019年3月6日記事参照)。条例では、旅行宿泊業に対し、使い捨ての日用品について提供を控えることが求められている。

意見によれば、上海市のホテルなどの宿泊施設は7月1日以降、「上海市の旅行宿泊業が積極的に提供しない使い捨て日用品に関するリスト」に掲載された6種類の使い捨て日用品を積極的に提供すべきでないとした(表参照)。また、執行監督を強化するため、宿泊施設に対する検査を実施するとともに、社会監督を奨励し、違反行為を通報する専用電話を設置するとした。リストに掲載された使い捨て日用品を積極的に提供するなどの条例違反が認められた場合には、違反したホテルに対し罰金を科す。

表 使い捨て日用品リスト

条例では、飲食業者が使い捨ての箸や食器を積極的に提供してはいけないとしており、同様に罰則が設けられている。ごみの発生源からの対策により、ごみの減量化を積極的に行う姿勢がみられる。また、世界的に広がるプラスチックごみの減量化にも沿った動きでもある。

上海に出張や旅行で来る際には、持ち物に注意が必要だ。

(高橋大輔)

(中国)

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