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大統領が2021年からサンタルシア空軍基地の商業利用開始を発表

(メキシコ)

メキシコ発

2019年05月09日

メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(AMLO)大統領は4月29日、サンタルシア空軍基地の環境アセスメントの結果が出次第、6月にも滑走路などの建設を開始し、2021年からの商業利用開始の意向を表明した。AMLO大統領は2018年10月29日に、新空港の建設を中止し、現空港の利用継続とサンタルシア空軍基地の拡張、メキシコ州のトルーカ国際空港の利用促進で対応することを発表したが、産業界からは強い反対意見が出ていた(2018年11月1日記事参照)。

サンタルシア空軍基地の商業利用についてAMLO大統領は、国民自ら決定し形成していく現政権の象徴的な政策の1つになり得るとしている。また、このプロジェクトの遂行に係る環境影響評価について綿密に調査していくとし、3月10日にはサンタルシア空軍基地近くのネストラルパン市で先住民への住民説明会を実施し、プロジェクトに関する公共地利用などへの同意を得たとした〔農地土地都市開発省(SEDATU)ウェブサイト〕。

周辺住民にも反対派が存在、首都圏3空港の整備へ疑問の声も

AMLO大統領が2018年10月に実施した大衆意見公募について、約70%が新空港建設を「中止すべき」と回答したが、回答者母数はメキシコ国民全体の1%未満で、サンタルシア空軍基地周辺の市町村には投票所が設置されなかった。人権団体「セフェリノ・ラドリジェロ人権センター(CDHZL)」のホセ・アントニオ・ララ・ルケ代表は、空軍基地周辺の住民に対し、政府から充分な説明がされていないとしている。空軍基地周辺には20の市町村が存在するが、政府が住民説明会を実施したのはネストラルパン市だけで、その他19市町村へはこれまで何ら説明されていないという(「インフォバエ」紙電子版4月30日)。空軍基地周辺は水資源が乏しい地域で、空軍基地が商業空港として利用されると大量の水が必要となることから、反対している住民も存在する。

他方、航空会社約60社が加盟するメキシコ航空商工会議所(Canaearo)のルイス・アルベルト・オソリオ・サガセタ代表は、政府は首都近郊の3つの空港の整備に当たって、まずは乗客・乗務員の安全を保障すべきだと主張し、3空港整備の是非については、システム運用などに関する調査分析が行われていないと議論できないと訴えた(「オムニア」紙電子版4月30日)。

(中井健太)

(メキシコ)

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