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盒馬鮮生が初めて閉店、新小売りは調整期入りか

(中国)

上海発

2019年05月13日

アリババ傘下の盒馬鮮生の江蘇省にある昆山新城吾悦広場店が5月31日に閉店することが4月30日明らかになった。盒馬鮮生の関係者によると、「売り上げが好調な店舗は維持し、業績が不調な店舗は直ちに調整することが大切だ」と述べ、閉店は運営上の理由と説明している。

盒馬鮮生は2016年の創業時から新小売業界のモデルとされ、親会社のアリババはもちろん、新小売りへのシフトを検討する小売業者にとっても手本だった。盒馬鮮生は誕生以来拡大を続け、開業後3年で店舗数は150に達した。系列店舗の盒小馬、盒馬菜市場、盒馬F2や盒馬小駅なども誕生させた。実際、中国で生鮮品を取り扱うEC市場の規模は年々に増加している(図参照)。

図 生鮮品を取り扱うEC市場の規模の推移

しかし、浙江省にある大型スーパーチェーン店の三江購物のレポートによると、浙海華地(浙江省での盒馬鮮生の加盟店)における店舗当たりの利益額は約1万3,000元(約20万8,000円、1元=約16円)にとどまり、目標値の5万元に遠く及んでいない。盒馬鮮生の失速の原因は、急激に店舗展開を進めた結果で、現場で十分な労働力を確保できなかったためといわれる。また、店舗のサービスレベルの低下、品質管理の緩みなどもあり、店舗の運営効率を大幅に低下させたとされる。

前瞻研究所は「2019~2024年中国新小売業界商業モードイノベーションおよび投資機会の深度研究レポート」で、生鮮ECビジネスの課題について以下のとおりまとめている(表参照)。盒馬鮮生が直面している課題はまさに業界の共通課題ともいえるだろう。

表 生鮮ECビジネスの課題

(侯恩東)

(中国)

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