イスラエル最大のライフサイエンス・イベント「MIXiii-BIOMED 2019」開催

(イスラエル)

テルアビブ発

2019年05月23日

テルアビブで5月14~16日に、イスラエル最大のライフサイエンスに関するカンファレンスと展示会「MIXiii-BIOMED 2019」が開催された。デジタルヘルスや創薬、医療機器など幅広い分野にわたるイスラエル企業、研究者、医療関係者、投資家がカンファレンスに参加し、スタートアップ45社を含む約150社が出展した。「MIXiii-BIOMED 2019」で注目を集めたスタートアップを紹介する。

エルサレムで2011年に設立したブレインキュー・テクノロジーズ(BrainQ Technologies外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)は、人工知能(AI)を活用して、脳卒中の後遺症による神経障害を治療する技術を開発している。同社のヨテム・ドレクスラーCEO(最高経営責任者)は5月15日のカンファレンスで、インドで行っている臨床試験の様子の一部を発表した。同CEOの発表では、虚血性脳卒中を発症後12日間経過した、44歳の男性患者がブレインキューによる治療を3カ月受けた後の回復状況が示された。脳卒中の機能障害を総合的に評価する指標であるフーゲル・マイヤー・アセスメント(FMA)の臨床試験前スコアが23/66(35%)だった男性患者が、治療によって上肢機能が劇的に回復した様子を記録したビデオが流された。

ブレインキューの技術は、ブレイン・コンピュータ・インターフェース(脳波とコンピュータをつなぐ規格)により、物理療法を受けている患者の脳波特性をAIで観察・収集し、収集した特性を治療対象患者の中枢神経系に直接作用させるもの。同CEOは、ブレインキューの強みは、運動機能能力に関する脳波/脳電図(EEG)を記録した世界最大のデータベースを持っていることだと強調した。

同社は、これまでに日本のベンチャーキャピタルを含む8社・者から、計880万ドルの資金調達を行っており、2019年中に米国での臨床試験の開始を目指している。

写真 「MIXiii-BIOMED」で臨床試験の様子を発表するドレクスラーCEO(ジェトロ撮影)

「MIXiii-BIOMED」で臨床試験の様子を発表するドレクスラーCEO(ジェトロ撮影)

(荏原昌)

(イスラエル)

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