ペルー、エクアドル、コロンビアが英国との貿易継続協定を締結
(ペルー、英国、EU、エクアドル、コロンビア)
リマ発
2019年05月20日
ペルーのエドガー・バスケス通商観光相は5月15日、エクアドルにおいてキャサリン・ウォード駐エクアドル英国大使と会談し、2013年3月1日にEUとペルー、エクアドル、コロンビア(アンデス共同体の3カ国)間で発効した自由貿易協定(FTA、注)の各種条件を、英国のEU離脱(ブレグジット)後も維持することを定めた協定を締結したと発表した。
今回の協定は、エクアドルのパブロ・カンパーナ貿易相、コロンビアのラウラ・バルディビエソ商工・観光副大臣との間でも同様に締結されており、いずれの国もEUとの協定を維持する方向にあるが、エクアドルのみ微調整を加えたとされている。今回の協定は2017年9月から英国と3カ国で協議が進められてきた。バスケス通商観光相は、本協定の締結により、ペルーの対英国輸出額7億ドル(2018年)が維持され、かつ今後拡大していくことが期待されると述べた。英国はペルーにとって、EUにおける6番目の貿易相手国だ。
2018年のペルーの対英国輸出額は過去14年で2番目に多く、全体の約60%が農産物を中心とした非伝統産品が占めた(4億700万ドル)(表参照)。特に果物類は、英国の第2の輸入元国となっており、品目別ではアボカド(1位)、マンゴー(3位)、ブルーベリー(3位)、ブドウ(4位)の主要供給国となっている。
(注)ペルー・EU FTAの条文を参照。
(設楽隆裕)
(ペルー、英国、EU、エクアドル、コロンビア)
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