進出日系企業のマネジャーの給与水準、通信・ソフトウエアがトップ

(ベトナム)

アジア大洋州課

2019年05月22日

ジェトロは、2018年度アジア・オセアニア進出日系企業実態調査の個票データから、ベトナム進出日系企業の給与水準(中央値)の集計をこのほど行った(注1)。製造業の作業員(実務経験3年程度の一般工)の月額基本給(注2)を業種別にみると、汎用(はんよう)・生産用機器(有効回答:13社)が600万ドン(約2万8,200円、1ドン=約0.0047円)と最も高かった。続いて、鉄鋼(18社)が585万ドン。3位は化学品/石油製品(13社)、金属製品(51社)、食品/農水産加工品(18社)の3業種で、ともに500万ドンだった。

製造業のエンジニア(実務経験5年程度の中堅技術者、専門学校/大卒以上)については、化学品/石油製品メーカー(10社)が1,450万ドンで1位。続いて、鉄鋼(12社)が1,145万ドン、汎用・生産用機器(10社)が1,050万ドン、金属製品(46社)が950万ドンと続いた。

非製造業のスタッフ(実務経験3年程度の一般職)では、商社(46社)と通信・ソフトウエア(33社)が1,500万ドンと最高だった。続いて、法務・税務やコンサルティングなどの事業関連サービス(23社)が1,200万ドン、建設/プラント(26社)が1,179万ドンと高かった。

実務経験10年程度のマネジャー(実務経験10年程度の営業担当課長、大卒以上)は、通信・ソフトウエア(29社)が3,600万ドンと最も高く、販売会社(14社)が3,145万ドンと続いた。3位は商社(34社)、事業関連サービス(19社)、建設/プラント(21社)の3業種で、ともに2,500万ドンだった。

なお、調査に回答した日系企業は、より詳細なデータが閲覧可能となっている。

(注1)中央値は、数字を低い順から並べて、中央の企業の回答数値を示す。

(注2)諸手当を除く、2018年10月時点。

(北見創)

(ベトナム)

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