広東省でトランジットビザ免除を144時間に延長

広東省公安庁は4月30日、同省でのトランジットビザ免除を現行の72時間から144時間へ拡大すると発表し、5月1日から実施した。対象国は53カ国。また、入国ターミナルも以前は広州白雲空港のみ対象となっていたが、深セン宝安空港と掲陽潮汕空港を追加した。出国ターミナルは、これまで広州白雲空港1カ所だけだったが、以下の鉄道や港湾などが追加され、計32カ所となった。

広東省では2013年から、45カ国への72時間のトランジットビザ免除を行ってきた。2016年には対象国は53カ国に拡大した。今回の施策は2月に中国共産党中央委員会および国務院が発表した「広東・香港・マカオグレートベイエリア（粤港澳大湾区）発展計画網要」の中で、レジャー大湾区の構築としても言及されていた。観光客市場の拡大やビジネストリップの便宜を図ることを目的としている。

対象国

• ヨーロッパ（39カ国）：オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スイス、スウェーデン、ロシア、英国、アイルランド、キプロス、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、セルビア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、マケドニア、アルバニア、モナコ、ベラルーシ
• アメリア大陸（6カ国）：アメリカ、カナダ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、チリ
• オセアニア（2カ国）：オーストラリア、ニュージーランド
• アジア（6カ国）：韓国、日本、シンガポール、ブルネイ、アラブ首長国連邦、カタール

対象ターミナル

入国ターミナル（3カ所）：広州白雲空港、深セン宝安空港、掲陽潮汕空港

出国ターミナル（計32カ所）

• 空港（5カ所）：広州白雲空港、深セン宝安空港、梅州空港、湛江空港、掲陽潮汕空港
• 鉄道（4カ所）：広州天河鉄道口岸（広州東駅）、東莞鉄道口岸（常平駅）、仏山鉄道口岸（仏山駅）、肇慶鉄道口岸（肇慶駅）
• 道路（8カ所）：深セン砂頭角、文錦渡、皇崗、羅湖、深セン湾、福田、珠海拱北、横琴
• 港湾（15カ所）：広州港、南沙港、蓮花山港、蛇口港、深セン空港併設港、九洲港、湾仔、万山港、闘門港、江門港、鶴山港、仏山高明港、容奇港、中山港、東莞虎門港

（朱冬青）