米連邦通信委員長、Tモバイルとスプリントの合併を支持

(米国)

米州課

2019年05月23日

米国連邦通信委員会(FCC)のアジト・パイ委員長は5月20日、米国携帯電話サービス第3位のTモバイルUSと、4位でソフトバンク傘下のスプリントとの合併案について、FCCの他の委員に対し合併を支持する意向外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを示した。ブレンダン・カー委員も同日、合併への支持を表明外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

両社は2018年4月29日に合併を発表し、FCCは7月18日の合併計画の申請書を受理した。FCCは通常180日間で審査を行うこととしており、FCCのウェブサイトで審査時計を表示しているが、合併計画の複雑性などから、FCCはこれまで3度にわたり審査時計を止めて申請内容の精査を行っている。

両社はこれまでの協議を通じたFCCの懸念事項を踏まえ、5月20日に(1)世界をリードする第5世代移動通信システム(5G)ネットワークの構築、(2)農村部での5Gネットワークの提供、(3)低価格で高速の家庭用インターネットサービスの提供、(4)スプリント傘下のプリペイド携帯部門のブーストモバイルの売却などを含む提案書を提出PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。これを受けて、パイ委員長は「FCCの2つの最優先事項は、米国農村部でのデジタルデバイドの解消と、5Gでの米国の指導的地位の向上で、Tモバイルとスプリントによる誓約は、これらの重要な目標を実質的に前進させる」と評価した。

なお、5月22日時点でFCCの審査時計外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは170日となっており、6月1日までに審査を終える予定だ。

(中溝丘)

(米国)

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