黒龍江省、第1四半期の成長率は5.3%
(中国)
大連発
2019年05月15日
黒龍江省政府の4月25日の発表によると、同省の2019年第1四半期(1~3月)の域内総生産(GRP)は、前年同期比5.3%増の3,184億6,000万元(約5兆954億円、1元=約16円)だった(表参照)。前年(4.7%増)と比べ、成長率が0.6ポイント上昇した。産業別では、第一次産業が137億7,000万元、第二次産業が838億7,000万元、第三次産業が2,208億2,000万元となった(注1)。
一定規模以上の企業(注2)の工業付加価値額は前年同期比5.4%増となり、2014年以来最も高い伸び率を記録した。産業別では、鉱業、製造業、電力・熱エネルギー・ガス・水の生産供給業がそれぞれ0.5%増、11.5%増、0.9%増となった。固定資産投資総額は4.2%増となり、前年同期より1.7ポイント上昇した。
貿易総額は前年同期比16.8%増の450億5,000万元となり、2桁の伸びを記録した。うち、輸出額は25.9%増の78億1,000万元で、2012年以来最も高い伸び率となった。貿易総額を相手国・地域別でみると、「一帯一路」沿線国向けが急増しており、ロシア向けが12.4%増の306億元、サウジアラビア向けが20.7倍の19億3,000万元だった。
他方、消費の伸び幅はわずかな増加にとどまった。社会消費品小売総額は前年同期比6.4%増で、前年同期より0.1ポイント上昇した。
黒龍江省政府は1月の政府活動報告の中で、2019年通年のGRP成長率の目標を前年比5%以上に設定しているが、第1四半期は同水準を上回った。
(注1)黒龍江省政府へのヒアリングによる。
(注2)その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。
(李穎)
(中国)
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