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研究開発の国際競争力向上で人材育成に総額10兆ルーブル超、国家科学技術プログラムを刷新

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2019年04月10日

連邦政府は4月8日、2019~2030年に実施する国家プログラム「ロシア連邦の科学技術発展」(2019年3月29日付連邦政府決定第377号)を承認したと発表した。プログラムは、2016年11月23日に開催された大統領付属科学・教育評議会で挙げられた、GDPに占める科学技術分野の割合の拡大、同分野に携わる人材の育成、世界における競争力向上、それに向けたインフラ整備と効率的な運営といった課題解決に向け、大統領府が指示し、ロシア教育科学省が作成したもので、「2013~2020年の科学技術発展国家プログラム」を刷新するもの。2030年に向けた大幅な予算拡充が予定されている。

本プログラムは国の知的潜在性の発展、経済の構造改革に向けた科学技術の確保と効率的な管理運営、科学技術、イノベーション(ハイテク)活動の刷新を目的としており、a.研究者・エンジニア・起業家の育成と世界における競争力の向上、b.基礎・ハイテク分野の人材育成、c.基礎科学研究振興による長期にわたる安定的な発展、d.イノベーションサイクルにおける全段階での支援(新基礎知識獲得・応用、技術・製品・サービスの開発、市場投入)、e.科学・科学技術・イノベーション活動に不可欠なインフラ整備、に向けた5つのサブプログラムのほか、f.応用研究開発の競争力向上に向けた連邦特別目的プログラムを含んでいる。

中核機関は教育科学省で、同省は本プログラムに関するポータルサイトを創設する予定。プログラムの実施に向け、連邦政府は2019年には6,883億ルーブル(約1兆1,701億円、1ルーブル=約1.7円)、2020年7,407億ルーブル、2021年7,959億ルーブルの支出を計画している。支出は年を追うごとに段階的に増やす予定で、2030年には1兆ルーブル以上まで拡大し、積み上げでは10兆ルーブルを超える見通し。予算の大部分は、人材育成に投じられる。2020年以降は、他の国家プログラムに規定されている基礎・応用科学研究向けの財政支出を統合する。

本プログラムの成果指標には、人材競争力の世界ランキングと大学の世界ランキングのトップ500におけるロシアの大学の位置付け、優先発展分野の科学技術論文数、国内支出に占める科学研究開発費の割合、「メガサイエンス」(注)プロジェクトのロシアにおける実施数、世界レベルの科学・教育機関の数、など含んでおり、国家プロジェクト「科学」「教育」「デジタル経済」の成果指標の数字も勘案している。

(注)科学技術の進歩による研究開発目標の高度化・広範化に伴い、研究施設および経費が大規模化し、さらに、広範な研究者・技術者の参加が必要になるなど、1国のみでの取り組みが困難で、国際協力が不可欠な課題のこと。

(齋藤寛)

(ロシア)

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