メルコスール・カナダFTAの第5回交渉、合意に向け進捗

(アルゼンチン、メルコスール、カナダ)

ブエノスアイレス発

2019年04月04日

第5回メルコスール・カナダ自由貿易協定(FTA)交渉が3月22~29日にカナダの首都オタワで開催された。アルゼンチン外務・宗務省は3月29日のプレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにおいて、両者が合意に向かって前進しているとの認識を示した。

発表によると、メルコスールおよびカナダの両代表団は、今回の交渉では、FTAのうち貿易円滑化、良き規制慣行(グッドプラクティスの共有)、知的財産権の章で特出した進展があったと評価した。投資の章では継続協議が確認された。

両者によるFTA交渉が開始したのは、2018年3月だ。第1回交渉(3月20~23日、オタワ)、第2回交渉(6月11~15日、ブラジリア)、第3回交渉(9月17~22日、オタワ)、第4回交渉(12月3~12日、ブラジリア)といったように、これまで四半期に1度の速いペースで継続的に行われており、2019年末の大枠合意を目指しているとされる。

メルコスール加盟国としてはFTAによる輸出増加を目指しており、これまで43カ国・地域とのFTAを締結するカナダにおいても、新たな市場の開拓を目的として一連の協議を進めている。

(紀井寿雄)

(アルゼンチン、メルコスール、カナダ)

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