16年連続のGDPプラス成長

(ウルグアイ)

ブエノスアイレス発

2019年04月02日

ウルグアイ中央銀行は3月28日、2018年第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますについて、前年同期比0.6%、前期比マイナス0.1%となったと発表した。2018年通年のGDP成長率は1.6%となり、2003年から16年連続でプラス成長を達成した(表参照)。

表 実質GDP成長率(通年)

産業分野別にみると、第一次産業は農産品の収穫が好調で、2017年のマイナス6.3%から一転、5.7%増の伸びを記録した。製造業では、2017年は国営燃料アルコールセメント公社(ANCAP)の製油所がメンテナンスにより一時閉鎖していたため、マイナス3.5%と落ち込んだが、再開した反動もあり、2018年は1.9%増と堅調な伸びとなった。ほかには、電気・ガス・水供給が2.2%のプラス、好調な輸送・倉庫・通信は前年の9.4%増に続き、プラス6.8%と高い成長率をみせ、GDPの伸びを牽引した。

需要要素別では、輸出(マイナス4.8%)、輸入(マイナス2.0%)といずれも落ち込んだ。投資を表す総固定資本形成が2.7%減と落ち込んだのは、機械・設備に対する投資が伸び悩んだことによる。消費では、民間部門は1.5%、政府部門は0.8%のプラス成長となった。

2019年のGDP成長率について、中央銀行は1.26%と引き続き安定した成長を予測している。

(紀井寿雄)

(ウルグアイ)

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