2019年のワールド・カー・オブ・ザ・イヤーはジャガーのEV「アイペース」に

(米国)

ニューヨーク発

2019年04月18日

2019年のワールド・カー・アワードが4月17日、ニューヨーク国際オートショー(NYIAS、注)において発表され、高級車メーカーのジャガーの電気自動車(EV)「アイペース(I-PACE)」が、総合部門である「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。同賞は4月19日から始まるNYIASの一般公開を前に、報道機関向け記者会見で発表された。

今回で15回目を迎える同賞では、24カ国86人の審査員が約1年をかけて、2018年1月から2019年3月にかけて世界で販売された新車の中から、前出の総合部門、高級車部門、パフォーマンスカー部門、環境への配慮が評価されるグリーンカー部門、アーバンカー部門、デザイン部門の6部門で優れたモデルを選抜する。審査員は、グローバル市場のニーズを反映するとともに、変動の激しい自動車業界におけるリーダーシップとイノベーションをたたえて奨励する、といった同賞の趣旨に基づき、実際に運行テストを行って審査する。世界に複数ある自動車関連のアワードの中でも特に注目度が高いとされている。

アイペースは、ジャガー初の完全EV。今回、デザイン部門、グリーンカー部門でも1位を受賞し、注目のモデルとなった。EVの受賞は、2011年の日産「リーフ」以来となる。そのほか、アウディのEV「イートロン(e-tron)」がグリーンカー部門と総合部門で2位に入賞、現代の水素燃料電池車「ネキソ」がグリーンカー部門3位となるなど、代替エネルギー車が目立つ年となった。

日系メーカーでは、スズキのスポーツ用多目的車(SUV)「ジムニー」がアーバンカー部門で1位を受賞、デザイン部門でも3位に入賞するなど健闘した。そのほか、受賞モデルは表のとおり。

表 2019年ワールド・カー・アワードの入賞モデル

(注)New York International Auto Show:4月19~28日に、マンハッタンにあるジャビッツ・センターで開催される。

(大原典子)

(米国)

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