胡春華・副首相がウルグアイを公式訪問

(ウルグアイ、中国)

ブエノスアイレス発

2019年04月03日

中国の胡春華・副首相が3月23、24日にウルグアイを公式訪問した。23日にはルシア・トポランスキー副大統領をはじめ、ロドルフォ・ニンノボア外相ら政府要人との会談を行った。両国は2016年のタバレ・バスケス大統領の訪中以降、戦略的パートナーシップを結んでいる。ウルグアイにとって中国は最大の輸出相手国であり、メルコスール加盟国の中で最初に「一帯一路」構想の合意書に署名した国でもある。

新華社通信の3月24日付記事によると、トポランスキー副大統領との会談で胡副首相は、検疫や漁業、食品加工、ロジスティックといった分野で協力強化を指摘外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ウルグアイ外務省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、ニンノボア外相との会談では2国間問題のほか、通商、農業、税関をテーマにした協議が行われた。会談にはエンソ・ベネッチ農牧水産相、アルバロ・ガルシア予算企画庁長官、アントニオ・カランブラ・ウルグアイXXI事務局長らも同席した。

3月28日付の「エル・オブゼルバドール」紙によると、中国企業の山東宝馬漁業集団外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますの代表は同25日、ウルグアイの漁港施設への投資可能性を検証するため同国を訪問し、ビクトル・ロッシ運輸公共事業相と協議した。施設建設先を首都モンテビデオ近郊のプンタス・デ・サヤゴ(Puntas de Sayago)に絞り込み、総額2億ドル超の規模で投資計画を進めると報じている。施設は、南大西洋アルゼンチン沖でメルルーサやイカなどを取っている中国や韓国漁船の修理・補給基地としての役割を担うとされる。

(紀井寿雄)

(ウルグアイ、中国)

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