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2018年の貿易赤字は2009年以降最多の6,221億ドル

(米国)

ニューヨーク発

2019年04月19日

米国商務省が3月27日に発表した2018年の貿易統計(国際収支ベース)によると、輸出(財・サービス)は前年比6.4%増の2兆5,008億ドル、輸入は7.6%増の3兆1,229億ドルとなったPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)(表1、図参照)。その結果、貿易赤字は前年より698億ドル多い6,221億ドルだった。赤字額は5年連続で増加し、2008年以来の高い水準となった。

表1 財・サービス貿易収支の推移(国際収支ベース)
図  財・サービス貿易収支の推移(国際収支ベース)

財貿易をみると、輸出は7.7%増の1兆6,723億ドル、輸入は8.6%増の2兆5,637億ドルとなった。輸入の増加額が輸出のそれを上回ったことから、赤字額は前年比838億ドル増加し8,913億ドルとなった。

輸出を財別にみると、エネルギー関連製品(前年比33.6%増)、化学品(9.0%増)、民間航空機用エンジン・部品(13.7%増)、金属・非金属製品(9.4%増)、穀物類(12.5%増)の順で、増加に寄与した。エネルギー関連製品の中では、原油(前年比2.1倍)が最大の押し上げ要因となった(表2参照)。米国エネルギー情報局(EIA)によると、2018年の米国原油価格指標(WTI)平均は、前年より1バレル当たり14.14ドル高い64.94ドルとなった。加えて、シェールオイルの増産に伴い、アジアや欧州向けなどの原油輸出量も増加し、1日当たり前年比72.9%増の200万バレルと過去最高の水準に達した。なお、前年に36カ国だった輸出相手国は、欧州、中南米の一部の国などが加わったことで、42カ国に拡大した。

表2 2018年の主要財別貿易(国際収支ベース)

輸入を財別にみると、エネルギー関連製品(前年比18.4%増)、医薬品(21.5%増)、金属・非金属製品(9.8%増)、家庭・台所用器具およびその他家庭用品(携帯電話を含む)(4.7%増)、コンピュータ(12.6%増)などが押し上げた。原油は価格上昇の影響により18.3%増と伸びたものの、輸入量ではベネズエラやナイジェリアなどからの減少で、6.6%減少した。なお、通商拡大法232条による追加関税の対象となっている鉄鋼とアルミニウム製品(注)の輸入量は、2018年3月23日の賦課開始(2018年3月9日記事参照)以降、減少傾向にある。

対日貿易赤字は3年連続の減少

財貿易を主要国・地域別にみると、輸出ではカナダが前年比5.8%増、EUが12.5%増、また輸入では中国が6.7%増、メキシコが10.3%増と増加し、それぞれの押し上げに寄与した(表3参照)。

表3 2018年主要国・地域別の財貿易(国際収支ベース)

主要国・地域の貿易収支額をみると、対中国赤字は434億ドル増加し、過去最多の4,193億ドルとなった。赤字全体に占める対中赤字の割合は、前年より0.4%ポイント増加し47.0%となった。一方で、対日赤字は11億ドル減少し、689億ドルだった。対日赤字は3年連続で減少した。

(大原典子)

(米国)

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