ロシア郵便、価格固定の日用品小売店と提携

(ロシア)

モスクワ発

2019年04月18日

ロシア郵便は4月10日、ロシアで価格固定の日用品小売店を展開する「Fix Price(フィックス・プライス)」と提携し、同社の製品を一部の郵便局内で試験販売することを発表した。

ロシア郵便のプレスリリースによると、商材は事務用品、衣類、家庭用洗剤などの日用品で、食品は含まれない。スーパーなどの小売店に容易にアクセスできない農村部や遠隔地の郵便局での導入を想定しており、郵便局のネットワークを生かして地方の住民に低価格で実用的な商品を提供することが狙いだ。

Fix Priceは2007年の創業以来、低価格・価格固定の小売形態で順調に店舗を増やし、現在では74の連邦構成体・830市町村で3,076店舗(3月には3,000店突破)を展開する。商品価格は、50ルーブル(約85円、1ルーブル=約1.7円)、55ルーブル、77ルーブル、99ルーブル、199ルーブルの5種類で設定されている。国外ではカザフスタン、ベラルーシ、ジョージア、ラトビアにも展開している。

ロシア郵便は2018年6月から食品小売り大手マグニトと提携し、郵便局内で食品や日用品の試験販売を開始し、その後、導入店舗を拡充させている(2018年11月30日記事参照)。

ロシア郵便の小売り・店舗運営副責任者のミハエル・ボルコフ氏は「ロシア郵便は小売ビジネスの発展に注力している。2018年は食品分野の試験販売を行ったが、今年はFix Priceと協力し、非食品分野の拡充を計画している」と述べた(ロシア郵便プレスリリース4月10日)。

写真 2018年から開始したロシア郵便とマグニトのコラボ店舗(ジェトロ撮影)

2018年から開始したロシア郵便とマグニトのコラボ店舗(ジェトロ撮影)

(戎佑一郎)

(ロシア)

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