NTTデータグループのエヴェリス、メンドーサ州に新拠点開設

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2019年04月04日

NTTデータグループのIT企業エヴェリスは3月27日、アルゼンチン西部にあるメンドーサ州で新オフィスの開所式を行った。同州政府が設立した「メンドーサTICテクノロジーパーク」での式典には、アルフレド・コルネホ州知事やロドルフォ・スアレス・メンドーサ市長ら要人が立ち会うなど、地域経済への裨益(ひえき)に対する期待の高さがうかがえた。

世界17カ国、うち中南米では6カ国(ブラジル、アルゼンチン、ペルー、コロンビア、チリ、メキシコ)に展開するエヴェリスが今回、メンドーサに新拠点を構えた背景には、同州の優遇税制措置や、現地の優秀な技術系大学からの人材を廉価に確保できるメリットが挙げられる。エヴェリスによると、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスと比較しても30%ほど低いといった指摘もある。

同社ではメンドーサ州(市)政府と良好な関係を築き上げている中で、新たな開発拠点(オフショア・ニアショア)として拡充を進める方針だ。

ワインの産地として有名なメンドーサ州だが、州政府は優秀なIT人材を供給できる場所として、関連企業の誘致を積極的に進めたい意向で、今回のエヴェリスの進出はその一例となる。

(紀井寿雄)

(アルゼンチン)

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