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シカゴ近郊の大学発スタートアップ数が過去最高を記録

(米国)

シカゴ発

2019年04月24日

イリノイ科学技術連合(ISTC)が4月17日に発表した「2019大学発起業家レポート外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」によると、米国・シカゴ近郊の大学発スタートアップ企業数が過去5年間で978社と記録的な高水準となり、大学がイノベーション創出をリードしていることが読み取れる。この数値はその前の5年間の数値と比べると1.5倍で、起業が加速している。特に、バイオやヘルスケア、IT、eコマース、運輸関連などが盛んだ。

バイオ、ヘルスケア、IT、運輸分野が盛ん

発表によれば、過去5年間で起業された大学発スタートアップのうち、3分の2の企業が現在も活動を続けている。また、1.6%が企業買収によるエグジットに至った。イリノイ州にはノースウエスタン大学、シカゴ大学、イリノイ州立大学をはじめ多くの著名大学があり、毎年2万5,000人という豊富な科学・技術・工学・数学(STEM)人材が輩出されている。レポートの概要は次のとおり。

  • 大学の知的財産を技術移転したスタートアップの創業から5年後の活動率は78.1%と、そうでない企業の45.9%に比べて圧倒的に高かった。
  • 産業別ではバイオ(16%)、IT・ソフトウエア(15%)、ヘルスケア・福祉(10%)、そして小売り・卸・eコマース(10%)が上位に並ぶ。
  • 投資された資金の内訳でもバイオは圧倒的で、合計5億8,300万ドルに達する。小売り・卸・eコマース(1億3,100万ドル)、運輸(1億3,000万ドル)がこれに続く。
  • 地元経済へのインパクトとしては、過去5年間に創業されたスタートアップが約3,000人の雇用を生み出し、このうち2,600人の雇用が継続されている。さらにこのうちの1,700人はイリノイ州内の雇用だ。
  • 過去5年間に創業された978社のうち、33%の会社に最低1人の女性創業者がおり、全米平均の17%を大きく上回る。

シカゴは、世界のスタートアップについて調査するスタートアップゲノムにより、全米でもっとも女性創業者の多い都市に認定されており、最近も女性にフォーカスしたコワーキングスペースが設立される(2019年4月17日記事参照)など、ダイバーシティーが進んでいる。

(河内章)

(米国)

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