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上院選を左右する州議会選で反EU政党が躍進

(オランダ)

アムステルダム発

2019年03月27日

3月20日に4年に1度のオランダ州議会選挙が行われ、全12州の州議会議員(総議席数570)が選出された。当選した議員の所属政党の割合が上院議員の全75議席の配分を決定することにもなり、今回の州議会選がマルク・ルッテ内閣の試金石の1つだとも言われていた。この選挙で、直接民主主義や反EUなどを掲げる「民主主義のためのフォーラム(FvD)」が12州のうち5州で第1党(注)となった。

この結果、5月27日に行われる上院選(州議会議員による間接選挙)では、「自由民主国民党(VVD)」と「キリスト教民主同盟(CDA)」「民主66(D66)」「キリスト教同盟(CU)」の連立与党4党の議席数合計が現38議席から31議席に減り、過半数に達しない見込みとなった。ルッテ首相率いるVVDが引き続き与党の中では最大政党だが、議席数は1減の12議席となり、CDAは12議席から9議席、D66は10議席から6議席に減少、CUは1増の4議席になるとみられる。

野党では、FvDが上院での議席なしから一挙に13議席を獲得して第1党となる見込み。このほか、「グリーンレフト(GL)」が4議席から9議席へ大幅に議席を増やすとみられる。「自由党(PVV)」は9議席から5議席、「社会党(SP)」は9議席から4議席、「労働党(PvdA)」は8議席から7議席に減。少数政党では、「動物党(PvdD)」は2議席から3議席、「50プラス(50Plus)」は2議席と変わらず、「カルビン党(SGP)」は2議席から1議席に減る見込み(表参照)。

表 想定される上院議席数

「民主主義のためのフォーラム(FvD)」は、党首ティエリー・ボーデット氏が2016年に創設。2017年の下院選挙で2議席を獲得した。首相を直接選挙で公選する直接民主主義、EU反対の立場からEU加盟の是非を問う国民投票の実施、厳格な入国管理の実施などを主張している。

現在、下院ではルッテ連立内閣が過半数を占めているが、今回の州議会選の結果が今後の政権運営に影響を与える可能性がある。

(注)他党と同議席数で第1党となっている州も含む。

(高橋由篤)

(オランダ)

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