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ロシアの広告市場、インターネットが初の首位に

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2019年03月18日

ロシアの広告代理店などが加盟する業界団体「ロシア・コミュニケーション・エージェンシー協会(AKAR)」は3月11日、2018年のロシアの広告市場に関するレポートを発表した。2018年はロシアの広告市場は4,687億ルーブル(約7,968億円、1ルーブル=約1.7円、付加価値税分を除く)で、12%の伸びを示した(表1参照)。また、デジタル化の進展により、インターネット広告の市場規模は22%増の2,030億ルーブルとなり、ロシアで初めてテレビ広告の市場規模(1,870億ルーブル、9%増)を抜いて、最大の広告媒体市場となった。

表1 2018年のロシア広告市場規模

AKAR副会長で、調査会社NSKのセルゲイ・べセロフ マーケティング調査部長は「広告市場全体は2018年前半に大きく伸びたが、徐々に成長が緩やかになり、第4四半期ではマイナスの傾向もみられた」とコメントした。ただし、分野によるばらつきもある。インターネットとテレビ広告が前年比増となった一方で、他メディア(ラジオ、新聞・雑誌など)は伸び率ゼロもしくはマイナス成長となった。また、別の専門家は、2018年6~7月にロシア欧州部(注)で行われたサッカー・ワールドカップに際しての販促広告が2018年の市場の伸びに大きく影響したと述べている。

新聞・雑誌など、伝統的な紙媒体での広告市場が大きく落ち込んでいることについて、マーケティング会社ビュロー・ティラジノワ・アウジタのパベル・ミロシニコフ社長は「連邦・地方政府による新聞・雑誌販売所(キオスク)の撤去や印刷所への課税、ダイレクトメールの規制など、印刷メディア自体および同広告への規制を強めていることが原因」と指摘。また、「広告主にとって魅力的な、連邦レベルや大都市モスクワでの印刷広告の売り上げは落ちていないが、それ以外の地方都市での市場規模の落ち込みが大きい」と分析している(表2参照)。さらに、「コンテンツの積極的なマルチメディア化による収益を通じ、印刷物による広告収入の減少を補うことができるような大手出版社や新聞社と、それ以外の中・小規模新聞・出版社との収益力の格差が拡大している」とも指摘している。

表2 2018年の地方都市の広告市場規模

(注)一般的に、ウラル山脈から西側の地域を指す。

(高橋淳)

(ロシア)

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