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ロシア政府、カムチャツカLNG積み替え施設整備計画を承認

(ロシア)

モスクワ発

2019年03月27日

ロシア政府は3月20日、カムチャツカ地方における液化天然ガス(LNG)積み替え複合施設建設に関する総合計画の承認を発表した(2019年3月14日付連邦政府指示第436-r号)。

建設地は、ペトロパブロフスク・カムチャツキー市から70キロ離れたベチェビンスカヤ湾。「ベドモスチ」紙(3月19日)によると、優先的社会経済発展区域(TOR)「カムチャツカ」の対象領域が今後拡大され、同湾も含められるという。

LNGをヤマル半島のサベッタ港から、アイスクラス(耐氷能力)を持つLNG輸送船によってカムチャツカの貯蔵施設にいったん搬入し、その後、通常のLNG船に積み替えてアジア諸国に輸出する計画だ。積み替え施設が建設されると、北極海航路を通じた貨物輸送量は2017年の970万トンから、2026年には3,140万トンに拡大すると見込まれている。

複合施設は、2つの浮体式LNG貯蔵施設、船舶用水路、バース(注)の建設や、船舶輸送安全システムの導入、10隻のアイスクラスArc7級LNGタンカーの建造から構成される。総費用は1,080億ルーブル(約1,836億円、1ルーブル=約1.7円)とされ、うち380億ルーブルは公費から、700億ルーブルは民間投資とされている。主たる民間投資家はヤマルLNGと、アークティックLNG2事業に関わるガス大手ノワテクで、同社は既に現地子会社ノワテク・カムチャツカを設立している。

政府文書によると、ノワテク・カムチャツカが積み替え施設の建設を行う。2020年第1四半期に建設許可を取得し、2022年に第1期工事、2023年に第2期工事を完了させる予定。ロシア政府もこれに合わせ、関連港湾インフラ、税関施設などを整備していく。同事業に関しては、政府が全面的な支援を表明している(2018年8月15日記事参照)。

(注)船舶が湾口において停泊する施設のこと。係留施設。

(タギール・フジヤトフ)

(ロシア)

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