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政府、カムチャツカLNG積み替え基地建設を全面支援

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2018年08月15日

ドミトリー・メドベージェフ首相は8月10日、ロシア極東のカムチャツカ地方での液化天然ガス(LNG)積み替え基地建設に関する閣僚会合を開催した。会合で同首相は事業を計画する民間天然ガス採掘大手ノワテクへの政府の全面的な支援を表明。同基地がロシア極東の社会・経済発展に資するものと評価した。

開催されたのは、「カムチャツカ東部沿岸ベチェビンスカヤ湾でのLNG積み替え海洋施設創設の将来性に関する会合」。メドベージェフ首相のほか、ユーリー・トルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表、エフゲニー・ディトリフ運輸相、ノワテクのレオニド・ミヘリソン会長らが出席した。

建設が予定されている積み替え基地は、ロシア北部の「ヤマルLNG」プラントと2019年工事開始(2023年完工)予定の「アルクティクLNG2」プラントで製造されるLNGを、北極海航路経由でカムチャツカ地方まで輸送し、砕氷タンカーから(アジア太平洋地域の需要家向けの)通常のタンカーへ積み替えるためのもの。メドベージェフ首相は、基地の建設はロシア産LNGのアジア太平洋地域への輸出を大きく増加させ、ロシアの造船業にも大きな受注をもたらす、と発言。カムチャツカ地方での燃料供給の天然ガス化など同地方やロシア極東全体の課題解決にも貢献すると評価した。その上で同首相は「事業の成否に政府の支援が多大に関係している」と述べ、湾内のしゅんせつ工事や津波対策などの港湾インフラ整備、同基地を優先的社会経済発展区域(TOR、注)「カムチャツカ」へ組み込むための法改正など、ハードとソフトの両面で全面的に支援していく方針を明らかにした。

ノワテクは2018年5月18日、カムチャツカ東部沿岸のベチェビンスカヤ湾にLNG積み替え基地を建設すると発表。LNG積み替え能力は年2,000万トン、事業総額は10億~15億ドルを想定。運用開始は2022年以降を予定している。

(注)同区域の入居企業は法人税や土地税、不動産税などさまざまな税制上の恩典を受けることができる。

(高橋淳)

(ロシア)

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