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ユーラシア経済連合、相互の内水・河川輸送を円滑化へ

(ロシア、カザフスタン、ベラルーシ、キルギス、アルメニア)

欧州ロシアCIS課

2019年02月07日

ユーラシア経済連合(EEU)の政府間評議会会合が2月1日、カザフスタンのアルマトイで開催された。ロシアのドミトリー・メドベージェフ首相をはじめ、EEU加盟国5カ国の政府首脳が参加した。今回の会合では、デジタル経済分野での協力やEEU域内の河川輸送の円滑化などについての議論が行われた。

デジタル分野での協力については、前回会合(2018年11月28日記事参照)の議論を受け、個別事業ベースでの協力のフェーズに移行することが確認された。今後、EEUの枠内で実施される個別事業について、事業の目的・手法・目標などを記した概要書(パスポート)を作成し、EEU全加盟国による承認を経て、3カ国以上の加盟国が参加することが確定した時点で事業実施が確定する。

輸送分野では、「船舶航行に関する協定」が署名・調印された。EEU加盟国船籍が相互の内水・河川へアクセスすることを容易にし、輸送・交通の円滑化を目的とするもの。現在、他国船籍の船舶がEEU加盟国領域内の内水・河川を航行する場合は許可制となっているが、今後、EEU加盟国船籍の船舶に関しては、通知制に移行・緩和される。EEU加盟国船籍の船舶が他加盟国領域の内水・河川に移動する場合、10日以内に、同船舶の所有者ないし代表者(全権受任者)から領域内の当局へ通知を行う(第3条)こととされた。また、EEU加盟国は、他加盟国が発行した船舶や船員などに関する公的書類を相互で認証する(第7条)。協定の発効は、全加盟国が国内批准手続きを終了し、協定の寄託者であるユーラシア経済委員会が最後の加盟国から書面での通知を受け取った日から30日後(第14条)。主として、カザフスタンの船舶がロシアの内水・河川を経由して、外洋にアクセスするための利便性が高まることが想定される。

このほか、「ユーラシア・ブランド」の確立に向け、EEU域内での多国籍企業制度の創設に関する議論が行われたほか、ベラルーシとアルメニアが求めるEEU域内での天然ガス(および原油)の統一市場創設(2018年12月7日記事参照)に向けた議論が行われた。ただし、天然ガスの統一市場に関する議論については、「2025年に向けて段階的に市場を統一する」という既定事項以上の踏み込んだ合意には至らなかった。

次回の政府間評議会会合は、4~5月にアルメニアの首都エレバンで開催される予定。

(高橋淳)

(ロシア、カザフスタン、ベラルーシ、キルギス、アルメニア)

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