黒龍江省、2018年のGRP成長率は4.7％

黒龍江省商務庁の発表によると、同省の2018年の域内総生産（GRP）実質成長率は4.7％で、GRPは1兆6,361億6,000万元（約27兆8,147億円、1元＝約17円）だった（表参照）。成長率は前年より1.7ポイント減速した。産業別でみると、第一次産業が3.7％増の3,001億元、第二次産業が2.1％増の4,030億9,000万元、第三次産業が6.4％増の9,329億7,000万元となった。

一定規模以上の企業（注）の工業付加価値額は前年比3.0％増と、伸び率が前年より0.3ポイント上昇したが、中国全体（6.2％増）を3.2ポイント下回った。伸び率が比較的大きかった分野は、食品、医薬、自動車などだ。

その他の主な指標では、固定資産投資総額が前年比4.7％減となり、前年より10.9ポイント低下した。社会消費品小売総額は6.3％増で、前年より2.0ポイント低下した。貿易総額は36.4％増の1,747億7,000万元となった。

黒龍江省統計局は2018年の経済状況について、「経済は全体的に安定した水準を維持しており、経済成長の新たな原動力が集積してきている」と分析した。経済の新たな原動力となる産業としては、サービス産業のほか、新エネルギー車、工業用ロボット、石墨・炭素製品および電子商取引（EC）などの分野を挙げた。

黒龍江省政府は「2019年政府活動報告」において、2019年のGRP成長率の目標値を前年比5％以上とし、2018年の目標（6％）より1ポイント引き下げた。

（注）その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。

（李穎）