日産、「キャシュカイ」新モデルの生産を開始

(ロシア)

サンクトペテルブルク発

2019年02月18日

日産自動車は2月7日、サンクトペテルブルクにある工場において、小型スポーツ用多目的車(SUV)「キャシュカイ」(日本名「デュアリス」)の新モデルの製造を開始した。現地子会社のロシア日産自動車製造が発表した。現地子会社の新モデルのキャシュカイの販売開始時期は明言されていないが、数カ月以内に始まる見込みだ。

同社のリリースによると、新型キャシュカイは、前方の障害物を検出して衝突回避を補助するエマージェンシーブレーキや後退時車両検知警報を搭載するほか、ロシアの厳冬期に合わせた改良や、遮音性の向上、ロシアの路面舗装状態に合わせたサスペンションの改良が施される。また、ロシアのインターネット検索サービス大手ヤンデックスが提供する、ナビゲーションや音楽・天気・音声アシスタント機能を備えたマルチメディアシステム「ヤンデックス・オート」も搭載するという。

同社は2018年10月にも、SUV「エクストレイル」のモデルチェンジを行った(販売開始は2018年12月)ほか、2018年11月にはサンクトペテルブルクの技術センター機能を強化している(2018年11月16日記事参照)。日産サンクトペテルブルク工場の2018年の自動車生産台数は前年比23%増の5万6,525台で、同工場の生産台数としては過去最高になった。

(一瀬友太)

(ロシア)

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