2018年の貿易額は輸出入ともに増加、対中輸出は約8割増

(コロンビア)

ボゴタ発

2019年02月26日

2018年のコロンビアの貿易額は、輸出が418億3,100万ドル(前年比10.4%増)、輸入が512億3,100万ドル(11.2%増)だった。貿易収支は94億ドルの赤字となり、前年より赤字幅が拡大した(添付資料表1、表4参照)。

輸出の64.6%を占める伝統産品は、270億4,300万ドルと前年に比べ15.4%増加した(添付資料表2参照)。品目別にみると、フェロニッケルが54.9%増の5億5,800万ドルと大幅に増加。また、石油・同派生品も27.4%増の167億6,900万ドルと好調だった。これは、中国向け輸出の大幅増加(フェロニッケル86.7%増、石油89.0%増)が寄与したとみられる。一方、コーヒーは9.8%減の22億6,800万ドルだった。コーヒーの輸出量は0.1%増と微増したものの、国際価格が平均で1ポンド当たり137.15セントと、前年より10.2%低く、輸出額は減少した。

国別でみると、首位が米国(前年比0.6%増、構成比25.4%)、次いで中国(83.4%増、9.7%)、パナマ(24.7%増、7.3%)となった(添付資料表3参照)。日本への輸出は4億7,400万ドル(14.9%減、1.1%)で、国別で14位だった。主な品目別ではコーヒー・茶・香辛料などが1億9,500万ドル(22.6%減)、鉱物性燃料が1億2,200万ドル(25.4%減)、鉄鋼品が5,300万ドル(77.3%増)だった。

アルゼンチンとブラジルからの自動車輸入が大幅増加

輸入の約8割を占める工業品は、前年比13.2%増の398億6,900万ドルとなった。品目別にみると、首位は自動車で前年比18.3%増の47億ドル(構成比9.2%)だった。次いで、通信機器・映像再生器などが15.8%増の36億5,400万ドル、石油・同派生品が8.3%減の33億5,900万ドルだった。

輸入額を国別でみると、首位は米国(前年比8.1%増、構成比25.3%)、次いで中国(20.4%増、20.6%)、メキシコ(14.9%増、7.7%)とそれぞれ増加した(添付資料表5参照)。また、アルゼンチン(32.8%増)、ブラジル(23.7%増)からの輸入が大きく伸びた。メルコスールとの経済補完協定(ACE72号、注)に基づき自動車の無関税輸出枠が拡大し、同製品の輸入額がアルゼンチンで59.6%、ブラジルで80.7%増加したことが牽引した。

日本からの輸入は12億8,900万ドル(前年比4.7%増、構成比2.5%)となり、国別で6位だった。品目別では、自動車・同部品が4億5,000万ドル(4.9%増)、ボイラー・機械・部品などが2億7,200万ドル(4.2%増)、鉄鋼品が2億2,800万ドル(1.4%減)だった。

(注)2017年12月にブラジル、アルゼンチンと、2018年6月にウルグアイと発効。

(茗荷谷奏)

(コロンビア)

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