2018年12月の失業率、EU、ユーロ圏ともに横ばい

(EU、ユーロ圏)

ブリュッセル発

2019年02月13日

EU統計局外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(ユーロスタット)の1月31日の発表によると、2018年12月のEU28カ国全体の失業率(季節調整済み)は、前月から横ばいで6.6%となった。ユーロ圏19カ国の失業率も、前月から横ばいで7.9%だった。

国別でみると、チェコが2.1%と最も低く、スペインが14.3%と最も高くなった(ただし、2018年12月のデータが未発表のギリシャは、2018年10月時点で18.6%)。

表 EUおよび加盟国の失業率

イタリア(10.5%→10.3%)では前月比で0.2ポイントの改善が見られた。

他方、チェコ(1.9%→2.1%)では0.2ポイント悪化した。そのほか、ラトビア(7.0%→7.1%)、リトアニア(6.2%→6.3%)、オランダ(3.5%→3.6%)、デンマーク(5.0%→5.1%)でともに0.1ポイント悪化した。

2018年12月の失業者数を前月比でみると、EU全体、ユーロ圏ともに7万5,000人の減少となった。

また、EU28カ国全体の若年層の失業者数は336万5,000人で、このうち、239万1,000人がユーロ圏19カ国の失業者だった。若年層の失業者数を前月比でみると、EU全体で6,000人の減少となった一方、ユーロ圏では5,000人の増加となった。

若年層の失業者数を加盟国別にみると、フランス(61万人、若年層失業率21.1%)、スペイン(50万人、32.7%)、イタリア(49万3,000人、31.9%)が引き続き大部分を占め、いずれも増加した(ただし、最新データが未発表の英国は2018年10月時点で49万2,000人、11.5%)。

若年層失業率の最も低い国はチェコの5.8%で、最も高い国はスペインで32.7%だった(最新データ未発表のギリシャは10月時点で38.5%)。

(大中登紀子)

(EU、ユーロ圏)

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