広東省、2019年はグレートベイエリア建設を筆頭業務に

(中国)

広州発

2019年02月20日

広東省の馬興瑞省長は1月28日の広東省人民代表大会(議会に相当)での業務報告で、2019年の主要数値目標・業務を発表した。

数値目標として、域内総生産額(GRP)成長率を6~6.5%とし、総額は10兆元(約160兆円、1元=約16円)を超えるとした(表1参照)。地方一般公共予算収入は前年比6~6.5%増、固定資産投資は9%前後、社会消費品小売総額は8.5%前後、貿易額は3%前後それぞれ増加させるとした。

表1 広東省の2019年の主要数値目標

主要業務として「広東・香港・マカオグレートベイエリア」(粤港澳大湾区、以下、ベイエリア)建設の推進、サプライサイド構造改革、イノベーション推進など10項目を挙げた。

主要業務の筆頭には、「全省を挙げてベイエリア建設を推進し、さらに高いレベルで開放を拡大する」が挙げられている。ルールの相互連結を重点として、ベイエリア建設特別計画の編成を加速し、香港・マカオと連携して国際的な一流湾区と世界レベルの都市群を建設し、全国の質の高い経済発展を牽引する重要な牽引力を養成するとしている。

具体的内容として(1)ベイエリア国際科学技術イノベーションセンターの建設、(2)設備とシステムの相互連携の強化、(3)自由貿易試験区の改革・イノベーション推進、(4)「一帯一路」を重点とした対外協力の強化、(5)「貿易強省」建設の推進を目標としている(表2参照)。

表2 広東省の2019年の主要業務

(河野円洋)

(中国)

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