新内閣が発足、省庁再編も
(カザフスタン)
欧州ロシアCIS課
2019年02月27日
カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領は2月25日、新政府(内閣)の閣僚人事と省庁再編などに関する大統領令に署名した。
新首相には、前内閣で第1副首相を務めていたアスカル・マミン氏を任命した。建設エンジニアリングと経済学を修め、工業・貿易第1次官、運輸・通信相、アスタナ市長、株式会社「国家会社『カザフスタン鉄道』」社長などの経歴を持つ。第1副首相兼財務相にはアリハン・スマイロフ前財務相、副首相には、ジェニス・カスィムベク前工業・インフラ発展相と、グルシャラ・アブドィカリコワ前国務長官が就任した。詳細は表のとおり。
ナザルバエフ大統領は省庁の再編と廃止も指示。同日付の大統領令では、情報・通信省を廃止し、情報部門の機能と権限を社会発展省に移管して同省を「情報・社会発展省」へ、国防・航空宇宙産業省には同じく通信、情報化、「電子政府」部門などの機能と全権を移管し「デジタル発展・国防・航空宇宙産業省」へ、それぞれ名称を改めて再編した。
このほか、中央銀行総裁には元副首相のエルボラト・ドサエフ氏を任命。これら一連の大統領令は署名日の25日に即日施行となり、新政府による1回目の組織会合が翌26日に開催された。
ナザルバエフ大統領は2月21日、経済成長政策で具体的な成果が得られていないとして、内閣の総辞職を命じていた(2018年2月22日記事参照)。
(市谷恵子)
(カザフスタン)
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