養老施設を評価する初の国家基準が7月1日から施行

(中国)

上海発

2019年02月26日

中国国家市場監督管理総局と国家基準化管理委員会は2月18日、中国の養老施設のランク付け評価に関する初の国家基準(以下、基準)を発表した。基準では、養老施設の環境や設備からサービス面まで、ハードとソフトの両面に対し具体的な評価内容と点数を定めた。2019年7月1日から施行される予定だ。

民政部が発表した「2017年社会服務発展統計公報」の統計によれば、2017年末時点で中国にある養老関連施設は前年比10.6%増の15万5,000カ所に上る。

基準を設けたことで、養老施設の運営管理の向上による高品質なサービスの提供が期待できる。また、消費者も養老施設を選定する際の具体的な参考基準が分かるようになる。

基準は、基本レベルである1つ星から5つ星の5ランクに分けられる。また、採点基準は(1)施設環境、(2)設備器具、(3)運営管理、(4)サービスの4つのカテゴリーに分けられ、満点は1,000点となる。このうち、(1)施設環境は交通の利便性や施設内の温度など8項目(計120点)、(2)設備器具は入浴スペースやリハビリ器具など12項目(計130点)、(3)運営管理は行政管理、施設管理などの7項目(計150点)、(4)サービスは通院サービス、介護ケア、医療ケア、在宅ケアなどの13項目(計600点)という内訳になる。採点は養老施設自らが行い、点数の有効期限は3年間となる。

(徐暁蕾)

(中国)

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