貴州省の2018年GRP成長率は9.1％、中国全体を2.5ポイント上回る

貴州省統計局は1月22日、2018年の経済状況を発表した。それによると、同省の2018年の域内総生産（GRP）は、前年比9.1％増の1兆4,806億4,500万元（約23兆6,903億円、1元＝約16円）となり、中国全体の成長率6.6％を2.5ポイント上回った（図参照）。

GRPを産業別にみると、第一次産業が6.9％増、第二次産業が9.5％増、第三次産業が9.5％増だった。一定規模以上の企業（注）の工業付加価値額は9.0％増となり、業種別では、酒・飲料・茶等製造業が17.5％増、医薬製造業が12.3％増、電気機械・機材製造業が25.8％増、計算機・通信・その他電子設備製造業が11.2％増だった。

貿易総額は前年比9.2％減の500億7,700万元となった。輸入額は2.1％増の163億3,300万元だった一方、輸出額は13.8％減の337億4,400万元となった。

社会消費品小売総額は、前年比8.2％増の3,971億2,100万元。都市部住民1人当たり可処分所得額は8.6％増の3万1,592元だった。

ビッグデータ、旅行、生態環境に関する投資が増加

固定資産投資は前年比15.8％増で、内訳としては第一次産業が29.0％増、第二次産業が13.2％増、第三次産業が15.6％増だった。中でも伸びが大きかったのは、貴州省が重視する3つの分野「ビッグデータ」「旅行」「生態環境」に関連する投資で、データ転送およびソフトウエア・情報技術サービスが49.7％増、ホテル・レストランが29.7％増、小売り・流通が24.5％増、生態環境保護が26.3％増となった。

（注）その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。

（田中一誠）