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ラゴスの海浜新都心エコアトランティック、民間主導の造成進む

(ナイジェリア)

ラゴス発

2019年02月19日

ナイジェリアの商都ラゴスの沿岸で、民間主導による大型海浜新都心建設計画「エコアトランティック」の埋め立て、造成が順調に進んでいる現地の事情が明らかになった(1月28日)。

同造成地は、国や州政府の主導ではなく、レバノン系不動産デベロッパーであるシャゴーリグループの関連会社、サウス・エナジック・ナイジェリアが都市計画を担当し、オランダに本部を置くロイヤル・ハスコニングが埋め立て・造成事業を担当する、完全民間主導の開発だ。シャゴーリグループは、ナイジェリアのゼネコンであるハイテックや、ラゴスの海浜地区に立地する高級ホテルのエコホテルなども経営している。

ナイジェリアの連邦・ラゴス州政府は慢性的な財政難であることから、道路、鉄道、電力網、通信、下水処理など本来、政府が主導すべきインフラ開発がなかなか進まない。かつてラゴスの沿岸は、海岸の浸食により、沿岸道路や建物が破壊される被害が頻発していた。都市機能がまひすることを懸念したラゴス州政府が、2005年に開発計画を民間から募った結果、シャゴーリグループのエコアトランティック計画が採択され、2006年7月に州政府から開発権益を譲渡されるコンセッション契約を、州政府とサウス・エナジック・ナイジェリアが締結した。

造成計画面積は1,000ヘクタールに及び、完成すれば現在の商業中心地であるビクトリア島の面積より大きくなる。現在、計画面積の約半分の埋め立てが完了している。職住近接型とし、ホテル、ショッピングモール、マリーナなども備える計画で、常住人口30万、通勤流入人口20万を見込んでいる。

護岸壁の総延長は8.5キロ、高さ9メートル, 消波ブロックエリアも含めた幅は46メートルで、上部に幅12メートルの遊歩道が敷設される。護岸壁の長さは、既に6.5キロに達している。

停電が頻発する公共電力に頼らず、電力、上下水道、通信などインフラは全てエコアトランティック内で自給自足する。発電能力は当初70メガワットだが、将来的には1.5ギガワットまで拡張する計画だ。

造成地には現在、5~6棟の住居用高層ビルが建設されている。

人口2,000万人の大都市ラゴスだが、都市鉄道がなく、道路は慢性的に渋滞しており、バスなど公共交通機関はほぼ自営業者による十数人乗りの小型バスが中心だ。エコアトランティックにいかに周辺地域から通勤者を引き入れるかが懸念されるが、エコアトランティックを縦横に走る運河に水上交通を導入し、外部と接続することで通勤手段を確保する。

サウス・エナジック・ナイジェリアのデビッド・フレイム・マネジングディレクターによれば、70%の土地が既に売約済みで、日本企業も1社が土地を購入したという。

今後、埋め立て、造成やビル建設が進むにつれ、西アフリカ最大の都市であるラゴス全体が、ますます海外投資家の注目を集めることが見込まれる。

写真 造成中のエコアトランティック(ジェトロ撮影)

造成中のエコアトランティック(ジェトロ撮影)

(西澤成世)

(ナイジェリア)

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