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極東のテクノパーク・ルースキー、コンサル支援を開始

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2019年02月01日

ウラジオストクのスタートアップ支援組織、テクノパーク・ルースキーは2018年12月から、登録企業へのコンサルティング支援を開始した。支援内容には、事業計画の立案、財務モデリング、土地登記、市場分析とPR促進などが含まれ、支援は無料で3カ月にわたって行われる。実際のコンサルティングは、協力契約を締結している企業のスマートコンサルティングが行う。

テクノパーク・ルースキーは、2017年9月に極東連邦大学とスコルコボ基金による共同事業として開所した。第2回東方経済フォーラム(2016年9月)で、プーチン大統領が極東地域のスタートアップ支援拠点創設を提唱したことをきっかけに設立。ロシア戦略イニシアチブ庁(ASI)、ロシアベンチャーカンパニー(RVC)などと業務連携している。2018年4月から入居企業の募集を開始し、現在、ハードウエア開発、ロボティクス、IT・コミュニケーション、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)、バイオ・医療技術開発などを行う、沿海地方とハバロフスク地方の約60社が登録している。

テクノパーク・ルースキーは、極東連邦大学内にオフィスを構えていることから、支援企業に対し、同大学の施設や設備の提供支援も行う。同大学キャンパス本館8階に11社が既に入居しており、2019年春には11階にさらに約30社の入居が予定されている。また、大学内という立地を生かし、学生との協業も進める。入居企業で学生が働く機会を設けることで、学生には実務経験と研究の場を、企業には人材確保の可能性を提供する。テクノパーク・ルースキーのドミトリー・ボロビコフCEO(最高経営責任者)はジェトロのインタビュー(1月16日)に対し、「極東のイノベーション促進にはさらなる人材育成が課題。今後も学生と企業間の協力を進めていきたい」と話している。

写真 テクノパーク・ルースキーの幹部(右からボロビコフCEO、アレクサンドル・サンドミロフ副代表、プラトン・ジデンコ・プロジェクトマネジャー)(ジェトロ撮影)

テクノパーク・ルースキーの幹部(右からボロビコフCEO、アレクサンドル・サンドミロフ副代表、プラトン・ジデンコ・プロジェクトマネジャー)(ジェトロ撮影)

写真 入居企業Robotが開発するロボット「adam」(ジェトロ撮影)

入居企業Robotが開発するロボット「adam」(ジェトロ撮影)

このほか、ウラジオストクのスタートアップ支援機関としては、ロシア版シリコンバレーであるスコルコボの極東支部がある。スコルコボ極東支部も極東連邦大学内にあり、テクノパーク・ルースキーとスコルコボの両組織に登録するスタートアップ企業も多い。現在、スコルコボは連邦法でモスクワにオフィスを持つ企業のみが支援対象と定められているため、具体的な支援を受けるには法人登録をモスクワで行わなければならず、近日、連邦法が改正される予定だ。「改正後は、重要なパートナーのスコルコボとテクノパーク・ルースキーの関係はさらに強まるだろう」とボロビコフ氏は話す。今後、テクノパーク・ルースキーは極東連邦大学が位置するルースキー島内に、支援企業のための大型入居施設を新設する予定で、拡大に向けた組織内の体制づくりが課題だ。

2月4日にはジェトロ本部(東京)で、ASIと共催で「日露ビジネス交流促進フォーラム」が開催される。同フォーラムには、スタートアップやIT系ベンチャーを中心とするロシア企業などが参加し、個別面談などのネットワーキングが行われる予定。テクノパーク・ルースキーからも、入居企業でVR・AR開発を行うゲクザール(Gexar)など数社が参加する予定だ。

(加峯あゆみ)

(ロシア)

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