セコムが共同出資会社を設立、トルコ市場に参入

(トルコ)

イスタンブール発

2019年02月19日

セキュリティー国内最大手のセコムは2月11日、トルコの財閥チャルックホールディング(Calik Holding)傘下のアクティフバンク(Aktif bank)と50対50の対等出資で共同出資会社セコム・アクティフ(SecomAktif Yatirim A.S.)を設立し、トルコのセキュリティー市場に参入することを発表した。

セコムは、アジア、欧州、オセアニアでセキュリティービジネスを展開しており、セコムグループとして日本を含め19カ国目の拠点設立となる。今回の提携先となるアクティフバンクは、トルコのサッカー向けeチケット「Passolig(パッソリグ)」や公共交通機関利用のための「E-Kentカード」などのプラットフォームを持ち、多数の個人顧客層を抱える。また、同社親会社のチャルックホールディングは、三菱商事が中央アジア諸国でのプラント案件を中心に協業し、同財閥参加企業に資本参加するなど、日本企業との関係が深いことで知られる。

今回の投資規模は明らかになっていないが、中期的にトルコのセキュリティー需要が増大していくのは確実だとし、2025年までにトルコのセキュリティー市場のトップ3(市場シェア10%)を獲得することを目指している。

(佐野充明)

(トルコ)

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