単一産業都市型特区を14カ所追加指定、規模は小型化へ

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2019年02月20日

ロシア連邦政府は2月12日、ロシア欧州部(注)を中心に、新たに14の単一産業都市(モノゴロド)を「優先的社会経済発展区域(TOR)」に指定、2月15日に公示した。

指定地域14カ所は表のとおり。セべルスク(トムスク州)、ノボウラリスク(スベルドロフスク州)の2カ所については、「ユーラシア経済連合(EEU)の権利に基づく自由貿易区」のステータスが付与される。

表 2019年2月12日付政府決定第119~132号により指定されたTOR

モノゴロド型TORは、ソ連時代に広大な国土に分散して配置された大企業の城下町の産業多様化を目的とし、指定都市での新規投資に対して優遇税制を適用する制度(2017年10月4日記事参照)。2016年から運用が開始されたが、今回のTOR指定も含め、制度対象となる企業の認定条件(投資総額や新規創出雇用数など)などが徐々に緩和されており、新規創設される特区の規模は小型化に向かっている。

(注)一般的にはウラル山脈から西側を指す地域。

(高橋淳)

(ロシア)

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