輸入貨物への適合性認証検査の再開を2月15日まで延期

(コートジボワール)

アビジャン発

2019年01月30日

商業・工業・中小企業促進省は2018年12月27日付通達で、輸入貨物に対する仕出し地での適合性認証検査(Verification of Conformity:VOC)の再開時期について、当初予定していた2019年1月2日から2月15日まで延期すると発表した。なお、再開されるまで、希望する輸入者は引き続き政府の指定検査機関で任意の船積み前検査を行うことができる。

同省は、VOCが運用されて3カ月が経過した2018年10月10日、同プログラムの適用を2019年1月1日まで一時的に停止することを発表していた(2018年10月25日記事参照)。この措置の背景には、税関当局の不慣れなどにより通関手続きに遅れを来し貨物の遅延が発生するなど、VOCの運用面で混乱が生じていたことがある。

VOCでは、コートジボワールを仕向け地とする対象の貨物で、FOB価格が100万CFAフラン(約20万円、1CFAフラン=約0.2円)以上のものについて、政令で規制される除外品目リスト(金・貴金属、貴石、植物、生きた動物、鮮魚、生肉、生鮮野菜・果物、新聞・定期刊行物、商業用サンプル、中古車、原油・石油製品、武器弾薬など)を除いて、仕出し地において適合証明書(Certificate of Conformity: CoC)の取得が義務付けられていた。

同省は一時停止期間中に、VOC運用の適正化を目指し是正措置を講じることにしており、事業者と調整を図った上で、2019年2月15日からVOCをあらためて運用する予定だ。

政府は、VOC適用により貿易円滑化の促進、通関の迅速化、貿易業者の利益保護などにつながるとしている。

(渡辺久美子)

(コートジボワール)

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