第3四半期のGDP成長率はEU0.3%、ユーロ圏0.2%

(EU、ユーロ圏)

ブリュッセル発

2018年12月13日

EU統計局(ユーロスタット)は12月7日、EU28カ国の2018年第3四半期の実質GDP成長率(前期比、季節調整済み)について、前期より0.2ポイント低下し、0.3%となったと発表した(表1参照)。ユーロ圏19カ国のGDP成長率も、前期より0.2ポイント低下し、0.2%となった。

表1 EU28カ国の四半期別・実質GDP成長率の推移とその内訳(前期比)

EUの実質GDP(前期比)を需要項目別にみると、政府消費支出(0.4%増、寄与度:0.1ポイント)と個人消費(0.3%増、0.1ポイント)が成長を牽引した。

産業分野別にみると、芸術・娯楽・その他のサービスを除く全ての分野でプラス成長となった。貿易・運輸・宿泊・食品サービス、情報通信、建設、不動産、専門支援サービス、製造業を含む工業、金融・保険サービス、行政・その他のサービス、農業・林業・漁業の順でプラス成長に寄与した。

2018年第3四半期の実質GDP成長率(前期比)を国別でみると、1.0%以上のGDP成長率(前期比)になった加盟国は、マルタ(3.6%)、ルーマニア(1.9%)、ラトビア、ポーランド(ともに1.7%)、スロベニア、ハンガリー(ともに1.3%)、スロバキア(1.1%)、ギリシャ(1.0%)、の8カ国だった(表2参照)。一方、マイナス成長の加盟国は、リトアニア(マイナス0.3%)、ドイツ、スウェーデン(ともにマイナス0.2%)、イタリア(マイナス0.1%)の4カ国だった(最新データが発表されていないアイルランド、ルクセンブルクを除く)。

表2 EUおよび加盟国の四半期別の実質GDP成長率(前期比)

(大中登紀子)

(EU、ユーロ圏)

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