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11月の自動車輸出は好調も、国内販売は2002年以来の低水準に

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2018年12月17日

アルゼンチン自動車製造業者協会(ADEFA)によると、2018年11月の自動車生産台数(大型トラック・バスを除く)は前年同月比18.6%減、前月比4.8%減の3万6,808台だった。1~11月の累計では44万6,174台となり、前年同期比で辛うじて1.4%増とプラスを保った。

輸出は好調を維持しており、11月は前年同月比36.2%増の2万6,048台(大型トラック・バスを除く)、1~11月の累計では前年同期比28.8%増の24万6,413台となった。輸出台数の増加は、特にブラジルの需要拡大によるもので、同国向けは17万501台(1~11月、前年同期比38.6%増)と輸出台数全体の69.2%を占めている。アルゼンチンの通貨切り下げに伴う価格の下落と、ブラジルの景気回復が主な要因だ。現地民間調査会社フンダシオン・メディテラネアの見通しでは、ブラジルの2018年の経済成長率は1%のプラス、さらに2019年は2.5%を超える成長との見方だ。また、チリ、ペルー、コロンビア向け輸出も拡大しており、この3カ国で3万3,964台(1~11月、27.5%増)となり、輸出台数全体の13.8%を占めている。

他方、国内販売の落ち込みは悪化を続けている。アルゼンチン自動車販売代理店協会(ACARA)によると、1~11月の新車販売登録台数(重・軽商用車およびその他大型車を含む)は77万4,571台で前年同期比9.2%減となった。11月は3万9,565台、前年同月比45.9%減と落ち込み、単月としては2002年以来の低水準の販売台数となった。ADEFAの販売代理店向けの販売台数をみると、1~11月では63万3,398台で20.2%減、11月単月では3万3,095台で57.9%の減少となっている。

国内販売の激減の原因には、通貨切り下げによって国内での輸入自動車の価格が約70%上昇したことや、60%を超える政策金利が自動車ローンにも大きく影響して、消費マインドが冷え込んだことが挙げられる。フィアットクライスラー・オートモービルズ(FCA)現地法人のクリスティアーノ・ラタッシ社長は「高金利政策は経済活動に悪影響をもたらす。2018年の販売台数は80万台にとどまり、さらに2019年は60万台まで落ち込むだろう」と発言した。他メーカー各社も、2019年の国内販売が25%落ち込むとの見通しで一致している。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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