2019年も重大リスクの防止、貧困脱却、環境汚染防止が重点課題

(中国)

北京発

2018年12月14日

習近平国家主席が主宰する中央政治局会議が12月13日に開催され、2019年の経済政策や反腐敗対策などを議論した。

会議では、2019年も引き続き「3大攻略戦(重大リスクの防止・解消、貧困脱却、環境汚染防止)」に重点的に取り組むことが示された。

これに加え、(1)製造業の質の高い発展、(2)先進的製造業と現代サービス業の深い融合、(3)強大な国内市場の形成、(4)国民経済全体の水準の引き上げ、(5)農村振興戦略、(6)区域協調発展、(7)経済体制の改革、(8)全方位の対外開放などを進めるとした。

「中国証券網」は、翌年の経済政策を議論する位置付けの年末の中央政治局会議について、過去6年間の発表内容と今回の内容を比較し、「6つの安定(就業、金融、貿易、外資、投資、社会予期)」が初めて取り上げられたこと、不動産政策についての言及がなかったことを特徴として挙げた(12月13日)。

なお、「6つの安定」は7月の政治局会議で取り上げられ、10月の同会議で再び強調された上、今回の会議でもさらにその実行を強めるとしており、重視されていることがうかがえる。不動産政策については、2015年以降毎年取り上げられていたが、今回は言及がなかった。

(藤原智生)

(中国)

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